
大学院の志望理由書の書き方|評価される構成とNG例を解説
大学院の志望理由書の書き方|評価される構成とNG例を解説
大学院の志望理由書は、研究計画書と並んで院試の出願書類の中核となる書類です。「なぜこの大学院・研究室を選んだのか」を論理的に説明できないと、教員からの評価は下がります。一方で、構成のコツを押さえれば、誰でも説得力のある志望理由書を書くことが可能です。この記事では、評価される志望理由書の構成と、避けるべきNG例を解説します。
志望理由書で問われていること
志望理由書では「なぜ大学院か」「なぜこの研究室か」「研究への熱意」の3つが問われます。
大学院の志望理由書は、単に「学びたいから」では評価されません。教員が知りたいのは、以下の3つです。
- なぜ大学院に進学したいのか:学部卒との違いを理解したうえでの選択か
- なぜこの大学院・研究室なのか:他大学院ではなく、なぜここを選んだのか
- どんな研究をしたいか:研究への熱意と具体性
これら3つに明確に答えられる内容になっていれば、志望理由書は合格レベルに達します。
志望理由書の基本構成
志望理由書は「学びの動機→研究室を選んだ理由→入学後の計画→将来像」の4部構成が王道です。
学びの動機
大学院で学びたいと思ったきっかけと背景
研究室を選んだ理由
なぜこの大学院・研究室か
入学後の計画
具体的に何を研究したいか
将来像
修了後のキャリア
各パートの書き方
各パートは「具体的なエピソード→そこから得た問題意識→大学院での学びにつなげる」流れで書きましょう。
パート1:学びの動機
学部での研究や授業、ゼミでの議論など、具体的なエピソードから書き始めましょう。「興味があったから」だけでは説得力がありません。
例:「学部3年のゼミで〇〇というテーマを扱った際、△△という問題が解決されていないことを知り、より深く研究したいと考えるようになった」
パート2:研究室を選んだ理由
志望先の研究室の研究内容や論文を具体的に挙げ、それが自分の関心とどうつながっているかを示します。
- 志望先の教員の論文・著書を1〜2本引用する
- その研究が自分の関心とどう一致するかを説明する
- 研究室の設備・環境への言及があるとさらに具体的になる
パート3:入学後の計画
研究計画書とリンクする内容ですが、志望理由書では「なぜ取り組みたいか」に重点を置きます。研究計画書では方法論を、志望理由書では情熱と動機を伝えるイメージです。
パート4:将来像
修了後のキャリアプランを具体的に書きます。研究者を目指すのか、企業の研究開発職か、それぞれに向けて修士課程で何を身につけたいかを示します。
評価される志望理由書のポイント
具体性・一貫性・主体性の3つが評価のカギです。抽象的な表現は避け、自分の経験に基づいて書きましょう。
- 具体的なエピソードや論文名が引用されている
- 動機・研究室選び・将来像の流れに一貫性がある
- 「やりたい」だけでなく「なぜやりたいか」が書かれている
- 志望先研究室の特徴を踏まえた内容になっている
- 誤字脱字がなく、読みやすい文章になっている
NG例:避けるべき志望理由書の書き方
抽象的・他大学院でも通用する内容・教員への過度なお世辞は逆効果です。具体例で書き換えましょう。
- 「貴学の充実した研究環境に魅力を感じました」だけで具体性がない
- 志望先の研究内容に触れず、他大学院でも通用する内容になっている
- 「先生の論文に感動しました」など過度なお世辞
- 研究計画書と矛盾する内容を書いている
- 大学院修了後のキャリアが「特に決まっていない」と書く
- 学部での経験と志望動機がつながっていない
補足:志望理由書は「コピペで使い回せない」内容になっているかが重要です。志望先の研究室名を空欄にして、別の研究室の名前を入れて成立するなら、それは具体性が足りません。
志望理由書の文字数と提出形式
文字数の目安は800〜2,000字。フォーマットは大学院ごとに異なるため、必ず募集要項を確認しましょう。
- 文字数の指定がない場合は800〜2,000字が一般的
- A4用紙1〜2枚に収める
- 手書き指定の大学院もあるため、要項を必ず確認
- 研究計画書と志望理由書が一体化している場合もある
まとめ:具体性と一貫性を持って書こう
志望理由書は具体的な経験に基づいて書くことが最重要です。他大学院では使えない、自分だけの内容を作りましょう。
大学院の志望理由書は、自分の研究への熱意と論理的思考力を伝える書類です。抽象的な表現や使い回しの内容は避け、自分の経験と志望先の特徴をつなげる形で書きましょう。
初稿を書いたら、必ず指導教員や信頼できる人に読んでもらい、フィードバックを受けてください。客観的な視点を取り入れることで、説得力のある志望理由書が完成します。