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東京科学大学 工学院 機械系の院試・合格体験記|対策とスケジュール

東京科学大学 工学院 機械系の院試・合格体験記|対策とスケジュール

合格体験記
2026.03.29AcadeMina編集部

東京科学大学 工学院 機械系(機械コース)B日程 合格体験記|日程・対策・ロードマップ

機械系のB日程は、外部受験生にとって最も王道のルートです。
試験科目は「四力(材料力学・機械力学・熱力学・流体力学)+英語(TOEIC等の外部スコア提出)」と非常にシンプルですが、シンプルだからこそ「何をどの順番で、どこまでやるか」が合否を分けます。

私はB2の春からTOEICの勉強を始め、B3の夏以降は過去問中心の対策に切り替えました。この記事では、東京科学大学大学院工学院機械系 機械コースの試験概要を整理したうえで、私の合格までの道のりをお伝えします。

なお、募集要項の内容は年度により変更される可能性があります。最新情報は必ず公式の入試情報ページで確認してください。

【筆者プロフィール】
  • 院試勉強開始時期:B2の春(TOEIC対策から)
  • 合格先:東京科学大学 工学院 機械系 機械コース(B日程)
  • 学部:他大学 工学部 機械系

試験概要と参考スケジュール

東京科学大学 工学院 機械系のB日程は、外部英語スコア(TOEIC等)の提出+筆答試験(四力)+口頭試問という流れです。近年は出願書類による筆答試験受験資格者の選抜(いわゆる書類選考による足切り)が実施されない年度もあります。

STEP 1

WEB出願
6月上旬〜中旬
(志望理由書・英語スコア提出)

STEP 2

筆答試験
8月中旬
(専門科目:3時間)

STEP 3

口頭試問
8月下旬
(筆答通過者のみ)

STEP 4

合格発表
9月上旬

出願

B日程の出願で外部受験生が意識すべきは、「英語スコアを確実に用意する」ことと「志望研究室を早めに固める」ことです。
出願時には志望理由書と志望研究室調査を提出する必要があるため、出願直前に慌てて考え始めると精度が落ちます。

【外部受験生向け】めちゃくちゃ重要なポイント

  • B日程は基本的に外部生同士の勝負。内部生の多くはA日程で合格するため、B日程はほぼ外部受験生で構成されます。
  • 英語はTOEIC等の外部スコア提出方式。試験当日の英語筆記はありません。スコアの有効期限に注意。
  • 研究室見学は早めに行きましょう。大学全体の大学院説明会やすずかけ台キャンパスの見学会に参加して、過去問入手や先輩との接点を作るのが吉です。

英語(TOEIC)

東京科学大学 機械系B日程では、英語は外部スコア(TOEIC等)を出願時に提出する方式です。試験当日の英語筆記試験はありません。

外部受験生のTOEICスコアは平均700〜800程度と言われており、700を超えておけば足を引っ張ることはないでしょう。ただし、専門科目の配点が大きいため、TOEICに時間をかけすぎるのは禁物です。

私はB2の春からTOEICの勉強を始め、B3の1月頃にスコアを確定させました。早めに始めてB3夏までに終わらせておくと、そこから専門に全振りできるので精神的にも楽になります。

専門科目

機械系B日程の筆答試験は、専門科目(3時間)の一本勝負です。
出題範囲は以下の4分野で、全問共通問題(選択問題なし)となっています。

材料力学、機械力学、熱力学、流体力学
──いわゆる「四力」に関する基礎的な知識および理解を問う問題

4分野すべてが出題され、選択の余地がありません。
つまり、1科目でも捨てると致命傷になります。4科目をバランスよく仕上げつつ、得意科目で確実に稼ぐ戦略が重要です。

ここからは、各科目の対策ポイントを整理します。

材料力学

何を見られる?

  • 応力・ひずみの基本計算を正確にこなせるか
  • はり(梁)のたわみ・モールの応力円・熱応力など、定番テーマの処理能力

勉強のコツ

  • 知識問題(応力ひずみ線図等)は毎年出るので、確実に拾う
  • たわみの微分方程式は境界条件の立て方を体に叩き込む

機械力学

何を見られる?

  • 振動系の運動方程式を正しく立てられるか
  • 自由振動・強制振動・減衰振動の典型パターンの理解

勉強のコツ

  • 1自由度→2自由度の順に固める(1自由度を完璧にすれば大半は対応できる)
  • 過去問で「運動方程式→固有振動数→応答」の流れを何度も繰り返す

熱力学

何を見られる?

  • 熱力学第一法則・第二法則を使った基本計算
  • 各種サイクル(カルノー、ランキン等)の理解と計算

勉強のコツ

  • サイクル問題はP-V線図・T-S線図をセットで書けるようにする
  • 比較的点を取りやすい科目なので、ここで落とさないことが重要

流体力学

何を見られる?

  • 連続の式・ベルヌーイの定理・運動量の法則の適用力
  • ナビエ・ストークス方程式、円管内流れなどの応用問題

勉強のコツ

  • 流体は問題文の読解力が問われる傾向があり、計算力だけでは太刀打ちできない
  • 運動量の法則は頻出。検査体積の取り方を過去問で徹底的に訓練する

流体力学は4科目の中で最も難易度のバラつきが大きく、年度によって「易化して全員取れる年」と「外れ年」があります。流体が難しい年は他の3科目で点を積み上げる戦略が現実的です。

数学(基礎数学としての位置づけ)

四力の問題を解くうえで、微積分・線形代数・ベクトル解析・微分方程式の計算力は土台になります。数学単体の大問が出題されるかは年度によりますが、四力のどの科目でも微分方程式やベクトル解析の知識は必要です。

使用した参考書(専門科目・数学)

合格までのロードマップ

機械系B日程の院試は、試験科目がシンプルなぶん、「同じ過去問をどれだけ深く回したか」で差がつきます。
以下は、私が実際に歩んだスケジュールです。

  • 1

    〜B3夏まで:英語を先に片付ける【TOEIC対策】

    B2の春からTOEICの勉強を開始しました。「究極の模試」「至高の模試」を軸に、模試形式で実戦感覚を養いつつ、「730点奪取の方法」でスコアアップの戦略を学びました。B3の夏までにスコアを確定させておくと、以降は専門に全振りできるので心理的にかなり楽です。

  • 2

    B3秋〜1月:四力の復習期間【基礎固め】

    学部の授業で学んだ四力の内容を、マセマシリーズ(微積・線形代数・ベクトル解析・微分方程式)で計算力の土台を整えつつ復習しました。この時期は「過去問を解ける状態にする」のではなく、「教科書レベルの問題を確実に解ける状態にする」のが目標です。

  • 3

    2月:過去問に突入【20年分との闘い】

    2月から本格的に過去問演習を開始しました。最終的に20年分の過去問を繰り返し解きました。最初は全然解けなくて当然です。重要なのは「解けなかった問題→どの分野のどの知識が足りないか」を特定し、教科書に戻って埋めるサイクルを回すことです。

  • 4

    3月:研究室見学+過去問継続

    大学院説明会や研究室見学に参加しました。研究室見学は志望理由書を書くための材料集めでもありますし、先輩から過去問の解答や傾向を聞けるチャンスでもあります。勉強としては引き続き過去問の周回です。

  • 5

    4月:過去問の精度を上げる

    解ける問題と解けない問題の境界が見えてくる頃です。「毎回間違える問題」をリストアップし、その分野だけ重点的に教科書演習→過去問の流れを繰り返しました。過去問の正答率が上がり始めると、一気にモチベーションも上がります。

  • 6

    5月:出願準備+過去問継続

    出願書類の準備期間です。志望理由書と志望研究室調査を仕上げます。ここは早めに片付けて、勉強時間を削られないようにしましょう。過去問演習は変わらず継続。

  • 7

    6月〜7月:過去問の周回で再現性を磨く

    この時期はひたすら過去問を回しました。解き方を覚えてしまうくらい繰り返すのがポイントです。「同じ問題が出たら、何分で、どの手順で解くか」を体に染み込ませます。20年分を何周もすると、出題パターンが見えてきて、本番での対応力が格段に上がります。

  • 8

    8月:本番直前の仕上げ

    新しい参考書は絶対に開かないこと。ここまでやってきた過去問とノートを見直すだけで十分です。本番では時間配分が命なので、「1問に詰まったら飛ばす」ルールを事前に決めておきましょう。3時間で4科目を解ききるには、各科目40〜45分が目安です。

口頭試問

機械系B日程では、筆答試験を通過した受験者のみが口頭試問に進みます。B日程は筆記試験でほぼ合否が決まると言われていますが、油断は禁物です。

「筆記で点を取りきった人が、口頭試問でも落ち着いて話せる」──結局そういう試験です。

口頭試問の内容は年度や研究室によって異なりますが、志望動機や研究への関心について聞かれることが多いようです。研究室見学で先生と話した経験があれば、自然と答えられるはずです。

過去問について

最後に、過去問についてです。機械系B日程の対策は、過去問がすべてと言っても過言ではありません。

「過去問は、最強の教科書です。」

過去問を解くときに意識してほしいのは以下の3点です。

  • どの科目のどの分野から出題されたか(出題傾向の把握)
  • どの公式・定理・境界条件を使ったか(解法の型の蓄積)
  • 本番で同じ問題が出たとき、何分で処理できるか(時間感覚の訓練)

過去問は年度によって入手難易度が変わりますが、研究室見学・大学院説明会・メルカリなど、使えるルートは全部使いましょう。解答がない年度もありますが、友人と議論しながら自作解答を作るのも非常に有効な勉強法です。

機械系B日程は、試験科目がシンプルで、対策の方向性が明確な試験です。正しい順番で積み上げれば、外部受験でも十分に戦えます。

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