.png)
東京科学大学 工学院 システム制御系の院試・合格体験記|対策とスケジュール
院試は情報戦です。どの科目が出るか、英語はどう換算されるか、出願書類に何が必要か——これらを早い段階で把握できているかどうかで、勉強量よりもはるかに大きな差がつきます。範囲がわからないまま勉強するのは、地図なしで山に登るようなものです。
私は学部3年の3月から勉強をスタートし、東京科学大学大学院工学院システム制御系に合格しました。数学(微分積分・線形代数・確率統計)に絞り、マセマシリーズで基礎を丁寧に積み上げたうえで、過去問演習でアウトプットに仕上げるというシンプルな流れで乗り切りました。
なお、入試の詳細な仕様(試験科目・出願書類・スコアの有効期限など)は年度ごとに変更される可能性があります。この記事はあくまで参考として読んでいただき、必ず最新の募集要項を大学公式サイトで確認してください。
- 院試勉強開始:学部3年 3月
- 合格先:東京科学大学大学院 工学院 システム制御系
- 学部:記載なし
試験概要と参考スケジュール
東京科学大学(旧・東京工業大学)工学院システム制御系の修士課程入試は、大まかに以下の流れで進みます。英語は当日試験ではなく、外部スコアを出願時に提出する方式です。試験日程は毎年8月頃が一般的ですが、最新の日程は必ず募集要項で確認してください。
英語スコア取得
出願・書類提出
筆記試験(数学)
口述試験
合格発表
出願
⚠ 外部受験生が注意すべきポイント
- 英語スコアは出願時に提出が必要。試験当日に持参するものではない。受験のタイミングが遅れると間に合わなくなるので早めに取得を。
- 有効なスコアの種類は TOEIC L&R または TOEFL-iBT(Home Edition含む) のみ。TOEIC-IPや団体特別受験のスコアは認められない。
- スコアシートは指定された形式(TOEIC:デジタル公式認定証のPDF印刷、TOEFL:PDF版スコアレポート)で提出。コピーや原本郵送分は受理されないケースがあるので募集要項を熟読すること。
- 外部生は研究室見学を早めに行い、指導教員の受け入れ意向を確認しておくことを強くすすめる。
- 出願書類には研究計画書の提出が求められる場合があるため、余裕を持って準備すること(私は6月に作成しました)。
- 年度によって仕様が変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項を確認してください。
英語
システム制御系の英語は、当日筆記試験ではなく外部英語テストのスコアを出願時に提出する方式です。TOEIC L&R か TOEFL-iBT のどちらかを選べます(スコアの換算方法や加点の扱いは系・年度ごとに異なるため、募集要項を要確認)。
私はTOEICで対策しました。TOEIC-IPは使えないので注意してください。公開テストを早めに受験しておくのが現実的です。
📚 使用した参考書(英語)
- TOEIC公開テスト過去問(形式把握・時間配分の確認に使用)
専門科目
システム制御系の筆記試験は数学が中心です。出題範囲として、微分積分・線形代数・確率統計が毎年コアとなっており、これに微分方程式・フーリエ/ラプラス変換が絡む構成が一般的です。詳細な出題範囲は公式サイトの募集要項・過去問ページで必ず確認してください。
微分積分
何を見られる?
- 関数の微分・偏微分の計算力
- 積分(重積分・置換積分含む)の処理能力
- 微分方程式の解法(常微分方程式が頻出)
- テイラー展開・マクローリン展開などの級数
勉強のコツ
- まず教科書で公式と定理の意味をしっかり理解してから問題を解くのが良いです
- 計算ミスが命取りになるので、基本問題を丁寧に反復するのが現実的
- 微分方程式は変数分離・定数変化法・特性方程式のパターンを押さえておく
- 過去問を解くときは時間を計って本番形式で取り組む
📚 使用した参考書
- マセマ「微分積分」 — 例題→演習の流れが丁寧で、独学でも進めやすい。計算手順を1ステップずつ追える解説が◎。3月〜5月にかけて繰り返し使いました。
線形代数
何を見られる?
- 行列の演算・階数・逆行列の計算
- 固有値・固有ベクトルの求め方
- 対角化・ジョルダン標準形
- 連立方程式の解の構造
勉強のコツ
- 固有値・対角化は絶対に外せない。マセマで手を動かしながら練習するのが一番手っ取り早い
- 抽象的な概念(像・核・次元定理)も意味を理解すると応用問題に対応しやすくなる
- 計算量が多い問題が出やすいので、スピードより正確さを優先するのが良いです
📚 使用した参考書
- マセマ「線形代数」 — 固有値・対角化まで体系的に学べる。理解のための説明が多く、他大学の教科書に比べて取り組みやすかったです。
確率統計
何を見られる?
- 確率の基礎(条件付き確率・ベイズの定理)
- 確率変数・期待値・分散の計算
- 主要な確率分布(正規・ポアソン・二項)
- 推定・検定の基礎的な考え方
勉強のコツ
- 微積よりも公式・定理の「意味」を理解することが大事な分野。丸暗記では対応できない
- 期待値や分散の計算は手を動かして練習するのが近道
- 確率分布の導出過程も押さえておくと、見慣れない問題でも対応できるようになる
📚 使用した参考書
- マセマ「確率統計」 — 確率の基礎から統計的推測まで一冊でカバーできる。難しすぎず、院試の基礎固めとしてちょうどいいレベル感です。
合格までのロードマップ
-
1
〜2月:研究室見学・情報収集
入試勉強の前に研究室見学を行い、志望先の研究内容や雰囲気を把握しました。外部受験の場合、どのラボが受け入れに積極的かをこの段階で確認しておくと、後の出願がスムーズになります。
-
2
3月〜5月:数学3科目の基礎固め
線形代数・微分積分・確率統計の3科目を、マセマシリーズを使って並行して進めました。この時期は解き方を理解することを優先し、1冊を丁寧に読み込みました。5月末までに各科目を一周し終える目標で取り組みました。
-
3
6月:出願・研究計画書作成
出願書類の準備と研究計画書の作成を行いました。英語スコアの提出締め切りがあるため、遅くともこの時期には手元にスコアシートが揃っている状態にしておく必要があります。書類作業に時間がかかるので、勉強との並行は計画的に。
-
4
7月:過去問演習
公式サイトに掲載されている過去問を使った演習に入りました。インプットした知識を本番形式でアウトプットする期間です。解けない問題はマセマに戻って確認し、弱点を潰していく流れで進めました。
-
5
8月:ラスト追い込み・本番
直前期は過去問の反復と苦手分野の重点復習を行いました。試験直前に新しいことを詰め込もうとせず、これまでの仕上げに徹するのが良いです。
口述試験
東京科学大学のシステム制御系では、筆記試験の後に口述試験(面接)があります。フォーム回答に口述の詳細は記載がなかったため、ここでは入試要項から確認できる一般的な情報のみお伝えします。
口述試験の内容は年度・コース・教員によって異なりますが、志望研究テーマや基礎知識について問われることが多いようです。詳細は事前の研究室見学や募集要項で確認するのが確実です。
過去問について
システム制御系の過去問は、東京科学大学の公式サイト(旧・東京工業大学のアーカイブを含む)から入手できます。筆記試験の演習は過去問が最も直結した教材なので、7月以降は積極的に取り組みましょう。
過去問に取り組む前に基礎を仕上げておくことが大前提です。いきなり過去問から始めると、解けなかったときにどこに戻ればいいかわからなくなります。マセマで基礎を固め→過去問でアウトプット、という順序が現実的です。
なお、過去問の入手先・公開年度数は変わる場合があります。公式サイトを随時確認してください。